
この記事を書いたのは...

- 広島大学 3年生
- 長尾沙也加
どうなる、日本のエネルギー?

エネルギー資料 (経済産業省より)
東日本大震災以降、日本のエネルギー事情は大きく変わり、火力発電に頼る割合は高くなりました。火力発電は原子力発電に比べ、燃料の安定輸入を問題とするほか、CO₂の増加による環境への影響などの問題があります。
このような背景もあり、環境に優しい純国産の自然エネルギーは昨今注目を集めています。特に注目されているのは太陽光発電や風力発電ですが、これらは発電量が天候に左右されるという課題を抱えています。一方、昔から利用されてきた水力発電は長期間持続的な発電が可能な自然エネルギーです。また、川の多い日本では水力発電の設置可能な箇所が多いことも水力発電の利点として挙げられます。
中でも、出力1000kW以下の中小水力発電は大規模なダムを建設する必要がないため、周辺の環境を破壊せず、豊かな自然と生態系を守ることができます。
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水力発電は、太陽光に比べ出力を保つことができます(曇ってから太陽光の出力は低下した)
イームル工業は中小水力発電の可能性に期待しています。現在は西日本を中心に事業展開していますが、今後は東日本に事業を広げる考えです。中小水力発電プラントのトップランナーを目指し、社内では新しい取り組みが始まっています。
たとえば、社内コミュニケーションや働く意識の向上の取り組み。イームル工業では毎朝、全社員が工場に集合し、企業理念の唱和とラジオ体操を行います。この朝礼は、部署の異なる社員とのコミュニケーションの場にもなっています。
また、約100人という規模でトータルサービスを行うため、一人ひとりの仕事の質を高めることが重要であると社長は考え、月に一度の全体朝礼では、社長自ら社員に向けた講話を行います。企業理念・ビジョンの再確認に加え、働く個人としてどうあるべきかなど、社員教育にも力を入れています。
水力発電で豊かな社会を築く

ラジオ体操前の理念唱和の場面です
電気は皆さんが必ず使うものです。スマートフォン、パソコン、こたつなど私達の身の回りにあるものを挙げると電気を使うものばかりです。これらは私達の生活に欠かせないものであり、また楽しみを与えてくれるものでもあります。つまり、電気は生活の基盤であると同時に、生活を豊かにするものであるといえるのです。
イームル工業は、今後も皆さんに電力を供給し続けるために、日々仕事に取り組んでいきます。一般にはよく知られていない水力発電ですが、豊かな社会の発展に欠かせないものです。
「東広島市に地域や地球環境に貢献している企業があるということを知ってほしい」というのは全社員の想いです。
まとめ

社長が直接お話ししてくださいました
取材後記
私達は現在、エネルギーの大部分を火力発電に頼っています。しかし、火力発電は環境問題や燃料供給の問題があります。そんな中、約70年前から小水力発電で社会に貢献しているイームル工業は私達の未来を支える企業であると感じました。 (長尾沙也加)
企業/団体情報
企業/団体名 | イームル工業株式会社 |
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代表者 | 代表取締役社長 山田 哲夫 |
所在地 | 広島県東広島市八本松町原10852-1 |
公式サイトURL | http://www.eaml.co.jp |
求人サイトURL | http://www.eaml.co.jp/recruit/index.html |