会社について

地方だから、大学に近いから、東広島の企業だからできること

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この記事を書いたのは...

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広島大学 2年生
後田 梨緒

 地域貢献活動とは何でしょうか?企業が行う地域貢献活動にはどのようなものがあるでしょうか?有限会社芸州観光の事務所と距離が近い広島大学には、「OPERATIONつながり」というボランティアサークルがあります。そのサークルは、イベントやボランティア活動時に芸州観光のバスを利用されています。これも一種の地域貢献と言えるかもしれません。
 この記事では、芸州観光が今行っている地域貢献活動と、児玉社長がこれから地域に対して何を行っていきたいかをお伝えします。

いつもバスをお願いするのは芸州観光です-広島大学ボランティアサークル

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広島大学には他にも多くのサークル・部活があります。

 広島大学ボランティアサークル「OPERATIONつながり」の阪本(さかもと)さん、成尾(なるお)さん、中山(なかやま)さん、武友(たけとも)さんに、有限会社芸州観光と一緒にされた活動について伺ってきました!

 阪本さん「OPERATIONつながりは、2014年・2018年の広島の土砂災害、2016年の熊本地震の時に、芸州観光のバスを利用して学生ボランティアを派遣しました。他にも、2016年には東広島市内の高校生を対象に、宮城県に行って防災や地域について知り、参加者の生き方を考えることを目標にしたバスツアーを企画しました。これは児玉社長にも一緒に考えていただいたものです。

 災害が起こった時に、『OPERATIONつながり』が中心となってボランティアに行く時はいつも、芸州観光さんにバスの手配を依頼しています。芸州観光さんは早く対応していただけるし、ちょっと無理を言っても聞いてくださいます。たとえば、時間・日程を変えたり、行き先を変えたりといったことです。というのも、ボランティアは、きちんと時間が決まってなかったり、場所が決まってなかったりと必ずしもスケジュール通りに行われるものではないんです。雨が降ったら中止ですしね。かなり流動的なことが多いのですが、いつも柔軟に対応してくださるので助かっています」

 また、児玉社長と関わってよかったことも教えていただきました!

 阪本さん「児玉社長は『学生との距離が近い人』だと思います。まじめな話を気負わずに気軽にすることができますね。」

 武友さん「児玉社長と、話しているうちに物事が整理されて明確になっていくという印象があります。」

 阪本さん「OPERATIONつながりが2016年・2017年に行った東北ツアーの時には、児玉社長が『ついて行きたい』と言ってくださったんです。ただの”バス会社の社長“ではなくて、学生がやっていることの内容まで見てくれて、自分の志に沿った企画には一緒に参加してくれる、そんな方です。」

 もし何か、「地域貢献活動をしてみたいけれど移動手段がない」・「上手くイベントなどを企画することができない」という学生がいるのなら、一度芸州観光に連絡してみるといいのではないかと思いました。企業にお願いするというのは、手を煩わせることになるのではないか?と躊躇ってしまいがちですが、児玉社長なら聞いてくださるのではないか、とお話を聞くうちに思うようになりました。

最初は平成26年の土砂災害でした‐東広島市社会福祉協議会

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お話を伺った社協の岩手さんです。私の質問に丁寧に答えていただきました。

 次に、東広島市社会福祉協議会の岩手(いわて)さんにお話を伺ってきました。東広島市社会福祉協議会(以下、社協)は、「誰もが安心して暮らせる福祉のまちづくりを推進する 公共性の高い福祉団体」とホームページに記載されています。福祉団体と貸切バス会社。一見、関わりがなさそうにも思えますが、一体どのような関わりがあるのでしょうか?

 -関わりはじめは平成26年に起こった広島市の土砂災害です。児玉社長の方から社協に「何かできることはないか?」とお電話をいただきました。その時は、広島市へボランティアに行くためのドライバーとバスを無償で提供していただきました。と、同時に児玉社長の地域貢献への想いも伺いました。

 社協では、平常時からボランティアセンターを設置し、ボランティア活動の企画調整を行っています。広島市の土砂災害のボランティアの調整には、観光業のノウハウを持たない私は、児玉社長に助けられました。昨今、企業の地域貢献は盛んに行われていますが、企業さんに利益にならないことをお願いしてもいいものか非常に悩みます。ですから、児玉社長から声をかけていただいたのは非常にありがたかったですし、幸運な出会いだったと思います。

 また、児玉社長の印象についてもお伺いしました。 児玉社長は「社長でありながら、先頭に立って自分で動く方」という印象ですね。福祉団体と企業では、地域貢献に取り組むといっても視点が違う。お互いの見えている部分、見えていない部分を確認・共有することがより良い活動につながると感じています。芸州観光さんとはこれからも長い付き合いになるんじゃないかと思います。

 お話を伺って、岩手さんが児玉社長を絶賛していらっしゃるのが印象的でした。他人からこんなに評価される児玉社長は、どんなことを考えて、どんなふうに行動しているのか、とても気になりました。

地域と青少年・大学生をつないでいく活動を‐芸州観光児玉社長

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お世話になった児玉社長です。地域社会に対して問題意識を持ち、解決案を考え、実行されている方です。

 学生や福祉団体の方々と様々な活動をされている児玉社長ですが、どんなことを目指しているのか?地域貢献活動について児玉社長はどのように考えているのでしょうか?お伺いしてみました。

 「『ボランティア』というのは、作業ではなくて人とのつながりではないかと考えています。今年の夏には東広島市も土砂災害に見舞われましたが、そんな災害時には会社としてではなく、私自身が『何かやらなくては』と強く感じました。それで、社長という少し自由が利く立場にいるので、地域貢献活動をしています。私もかつては広島大学の学生だったこともありますし、地域のために何かできることをしたいと思いました。

 将来は、地元の企業と地元の青少年・大学生をつなぐ活動をしたいと考えています。今、東広島市には多くの学生がいますが、そのうちの3%しか東広島に残らないと言われています。これはある意味で正しいですが、実は、大学生の下の代も残ってない。つまり、地元の中高生たちも地元を出て行ってしまっているんです。それは、地元を知らないからではないかと思います。そのため、地元の子に地元のことを知ってもらえる活動をしたいと考えています。」

 今、行っている地域への活動は他にありますか? 「芸州観光のドライバーは定年後にドライバーになった方もいますが、これも一種の地域貢献ではないかと考えています。高齢社会となっている今日、年配の方に働く機会を提供できるいい仕事だと思います。 大学も市も企業に対して何かを頼むことに、二の足を踏む傾向があると感じています。こちらからお願いするととても喜ばれるし、たくさん知恵をくれる。これからも自分から声をかけていこうと思います。」

 地域の課題を知っていて、それに対して解決策まで考えられているのはさすがだなと思いました。しかも、考えていることを実行に移すための計画もされていて、話を聞いていると、社協さんや、学生たちに高く評価されている理由が分かったような気がしました。

取材後記

 地域貢献には様々な形があるのだと感じました。地域貢献と聞いて私が最初に思い浮かべたのは、災害時のボランティア活動でしたが、その場合には、大量輸送ができる・線路がないところでも行けるバスは非常にありがたい存在だと感じました。
 また、地域貢献の方法には様々な方法があるのだと驚きました。特に、年配のドライバーさんを雇うことが、ある種の地域貢献になるという考え方は、今までの自分にはなくて驚きました。
 地域貢献なんて自分にはできないと考えたこともあったけれど、自分にできることがもしかしたらあるかもしれないと思うようになりました。 (後田 梨緒)

企業/団体情報

企業/団体名 有限会社芸州観光
代表者 児玉 塁
所在地 広島県東広島市西条町田口451-9
公式サイトURL http://geishukanko.com/
求人サイトURL http://geishukanko.com/recruit.html

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