仕事について

「安全」を守るー大型・貸切バス、運行管理者のお仕事

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この記事を書いたのは...

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広島大学 2年生
後田 梨緒

 貸切バス会社において仕事をしているのは、当然のことながら運転手だけではありません。この記事では「運行管理者」に着目します。運行管理者というのはバスの安全を守る人で、国家資格も必要な職業です。この記事では、運行管理者のお仕事とともに、有限会社芸州観光が大切にしている「安全」についてお伝えします!

運行管理者とは何でしょうか?安全はどうやって守りますか?

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芸州観光の「安全」への取り組みに関するページですcheck it out!

 「安全」― それは当然保証されるべきものであり、大切なものです。有限会社芸州観光では、お客様の「安全を最優先する」。これは行動指針の一つです。運行管理者とは安全にバスを運行するために欠かせない人材です。運行管理者になるためには、運送に関わる法律や、実務に必要な知識についての筆記試験を受けて(参考:運行管理者試験センター)「運行管理者資格者証」の交付を受けることが必要になります。

  バスが運行するまでには、どのような仕事があるでしょうか?まず、電話でお客様からバスを利用したいという旨の連絡を受けます。この時、日付や人数、車種を確認します。その後、見積書を作成しますが、バスの運賃は法律で決まっています(参考:国土交通省中国運輸局 貸切バスの新運賃・料金制度)。この価格は、低価格で旅行したい旅行者にとっても、安全で良質なバス走行を保障するバス会社にとっても適正な価格設定がされているそうです。芸州観光は、この法律に則り、料金を設定しています。

  他にも、法律で決まっていることがあります。それは、運送引受書・運行指示書・点検表の作成・点呼・乗務員研修の実施などです。これらは記載内容や点検項目も決まっています。運行指示書には、どこに何時頃行くのか?や注意事項などが記載されています。注意事項については、たとえば「園児が乗るので昇降は園児のペースに合わせること」など、お客様に対する配慮が記載されています。これらは、事故を防いで乗客の安全を守るために大切なことだと感じました。

  さて、芸州観光で安全走行のために行われていることは、他にもあります。これは法律では決まっていませんが、旅行日の前日までに最終確認を行っていることもその一つです。電話で、お客様に運行内容の確認や変更点・間違いはないかを確認します。当日に安全かつ円滑な業務を行うために、社長の児玉 塁(こだま るい)さんがこだわっていることだそうです。また、乗務員に対しても年間教育計画に基づく研修や定期健康診断、NASVA(自動車事故貸借機構)の乗務員に対する適性診断なども行っています。

 安全を守るためには、日常から小さなことをきちんと一つ一つ積み重ねていくことが重要なのだな、と感じました。大型バスでの死亡事故は過去に幾度かありましたが、それもあって貸切バスに関する法律が強化されたそうです。芸州観光の乗務員さんは年配の方も多いですが、適性診断や健康診断をきちんと受けていると分かったら安心できます。

バスツアーに何を求めますか?

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過去に行われたツアーのチラシです。バスツアーで体験ができるだけでなく、人と人のつながりが得られるものになっています

 「バス移動+α。付加価値のあるもの。バスでどこかに行くだけではなく、旅行の中で何かを得られるものができたらいいな」と、児玉社長がおっしゃっていました。

 今回の実習では、社員研修旅行の企画を児玉社長と一緒にさせていただきました。旅行に参加する人に代わって運送手段・宿泊を手配するのは旅行業にあたり、芸州観光の仕事の一つでもあります。「ワンストップサービス」という言葉を知っていますか?

 ワンストップサービスとは、一か所で異なる複数のサービスを受けられるサービスのことです。旅行の企画をしてもらえて、宿泊先の予約・バスの手配まですべてやってもらえるのはすごく便利ですよね!このように、お客様の希望を聞いて旅行を組み立てるものを「受注型企画旅行」といいます。

 また、芸州観光ではツアーを組み立ててから参加者を募る、「募集型企画旅行」も行っています。過去に行われたツアーには、乳幼児親子で参加できる体験型のものがあります。たとえば、東広島市安芸津のジャガイモ畑で収穫体験を行うツアー、東広島市黒瀬で陶芸体験やピザを作るツアーなどがありました。

 これらは、参加者の皆さんに楽しんでもらうだけでなく、ツアー先の地域の魅力を知ることができる企画になっています。このようなツアーは、児玉社長の「人を東広島に呼びたい」という考えから生まれたものです。

 東広島の良さを知ってもらう、という付加価値をつけたバスツアーなどは、その土地の魅力を知っている地域の中小企業だからこそできることではないかと感じました。芸州観光の魅力の一つである「地域に寄り添った企業」という特徴が如実に表れていると思いました。

取材後記

 法律はすごく細かく決まっているのだということが一番驚いた点です。大変ではありますが、そんな細かいところまで順守していくことで、より安全なバス運行をすることができるのだと感じました。自分がバスに乗る際、安全について特段意識したことはない人の方が多いのではないでしょうか?
 あまり意識していないところで、密かに「安全」のために守られているものがある。今まで知らなかったことが、この活動を通して知ることができるのは、すごく面白いと思いました。 (後田 梨緒)

企業/団体情報

企業/団体名 有限会社芸州観光
代表者 児玉 塁
所在地 広島県東広島市西条町田口451-9
公式サイトURL http://geishukanko.com/
求人サイトURL http://geishukanko.com/recruit.html

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