仕事について

広島をアジアの自動車開発拠点に!グローバルな展開を進めていく株式会社HIVEC

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この記事を書いたのは...

山本さん
安田女子大学 3年生
山本 春菜

 自動車産業が盛んな広島で中小企業の夢を託された、自動車設計会社の「株式会社HIVEC」をご紹介したいと思います。

「株式会社HIVEC」の生い立ち

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HIVECのロゴマークの丸型の部分は、広島のHを形取っています。水の色のグラデーションは、HIVECの技術が世界に向かって浸透していく様を表しています。

 株式会社HIVEC(ハイベック) は、広島市の呼びかけにより、自動車関連企業による新会社設立に向けての研究会を2001年に発足。「広島をアジアの自動車開発拠点に」を合言葉に強い想いを持つ関連企業が中心となり、自動車開発会社の設立に賛同した14社の出資により2003年に設立しました。

 社名のHIVECは、“Hiroshima International Vehicle Engineering Company”の略であり、「広島自動車開発会社」を意味しています。

 広島で誕生したHIVECですが、関東地区の業務増加に対応するため、設立5年目に神奈川へ拠点を開設。また、グローバル化に対応するため、設立10年目にインドへ(HIVEC RHINO TECHNOLOGIES Pvt. Ltd.)、設立13年目にインドネシアへ(PT. HIVEC DESIGN DEVELOPMENT INDONESIA)100%出資子会社を設立されています。

 2005年からは鉄道車両の開発業務を開始しました。2年に一度、ドイツで開催される世界最大規模の国際鉄道技術見本市に毎回参加し、最新のデザイン・技術を蓄積されています。

 現在では、専門である自動車開発の技術を活用した新規分野(鉄道車両や農耕機)の効率的な開発を実現し、また、中国、インド、インドネシアなど自動車新興国の開発技術支援事業も行っています。

 こうした流れを踏まえて誕生したHIVECは、広島に集積している優れた自動車メーカーや部品メーカーで開発実績のある技術集団を携え、自動車、特に派生車のデザイン・設計・試作を一括して全世界のメーカーから受注しています。

 設立以来、着実に事業分野を拡大し、新規分野においても厚い信頼と高い評価をいただいており、設立当初の目標である「世界の自動車開発会社」へ向かって邁進されています。

HIVECのお仕事

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部署ごとの社員の割合はこのグラフのような感じです。

 HIVECは、大きく分けて4つの部署でのお仕事があります。

 1つ目は、主に車や電車などの設計開発を行う「開発部」。この部署はさらに、見た目だけでなく実用性も考慮しながら、どんな人がどこで使うのか?に合わせてつくる「デザイン」。既存のものを応用するだけではなく、新たな発想で提案し、3D-CADを使って車や電車などの設計を行う「設計」。物が作られる前にデータ上で厚みや補強で強度を保ちつつ、削れる部分を探していく「解析」に分かれています。

 また、業務内容に応じて、インド子会社にデータ作成業務を依頼することによりコストの低減をされています。そのため、インド子会社とTV会議システムを使って随時詳細な打合せをされているそうです。

 2つ目は、HIVECの社員が持てる力を発揮できるように会社全体の運営や開発サポートを行っている「経営管理部」。総務や採用、情報の管理など、人によって担当されていることは様々です。

 3つ目は、開発部と取引先との橋渡し役の「営業部」。HIVECの強みや特徴、技術などを他企業に売り込み、常に仕事がある状態をつくるために日々動かれています。

 4つ目は、「技術支援部」です。開発経験者が、海外の自動車メーカーや部品メーカーのものづくりを現地に行って支援する業務です。

 また開発部は、専門知識の習得と設計ソフトの操作スキルが必要だそうです。しかし、未経験者でも入社後に機械製図や自動車関連専門技術やCADの操作方法などを基礎から学ぶことができる研修期間があるため、文系学部卒でも働くことができると社員の方からお話をお伺いしました。

 社員の中には、様々な職種の経験者である中途採用の方が多く入社されています。「色んな経歴の人が集まっているため、自分にないものやアイデアや知識を学ぶことができることが魅力です」と解析担当の福田さんはおっしゃっていました。

ひとつの仕事にこだわらない

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HIVEC本社のお仕事現場です。皆さんパソコンでデザインや設計などをされています。

 HIVECが自動車や電車のデザイン・設計など、複数の分野でものづくりに関わるのは、大きく分けて二つの理由があります。

 一つ目は、複数の分野の仕事を持っていた方が、流行り廃りに流されない安定した企業になれるという面です。HIVECには多くの従業員や関連する企業があります。それを守るためにも、経済や時代に捉われず安定して仕事ができる環境は大切だと考えていらっしゃいます。

 二つ目は、自動車会社や中小企業などで経験を積んだ社員の存在です。様々な現場を知った社員がいることにより、新しい取り組みでも経験者の意見を聞くことができます。

 そして、HIVECが複数の業界を知ることにより生まれる強さもあります。それぞれの業界は、その業界内のやりかたを守っています。そのため、複数の業界を知っているHIVECは、別の業界のやりかたを柔軟に取り入れた提案をすることができます。

 また、複数の中小企業とのつながりもあるため、「作りたいもの」だけではなく「作りやすい」ものを追求できることも大きな強みです。同じ業界の中でも、どんな用途の物を作るのかによって重視されるものも変わってきます。

 たとえば、乗用車はいかに重量を削るかが、一つの争点になりますが、農業に使う車など、物の重さに耐えられるだけの重量が必要な車もあります。そうした小さな学びを積み重ねていくことで、多様なニーズにも対応できる基盤ができます。

 HIVECは、様々な環境や現場を知っているからこそ、それぞれの中で停滞しがちな技術を取り入れ高め、全体としての「ものづくり」の質を上げることができているのだと感じました。

企業/団体情報

企業/団体名 株式会社HIVEC
代表者 清水 隆司
所在地 広島県東広島市西大沢二丁目1番21号
公式サイトURL http://www.hivec.com/
求人サイトURL http://hivec.co.jp/

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