仕事について

水力発電のトータルサービスで地域貢献!

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この記事を書いたのは...

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広島大学 3年生
長尾沙也加

日本の復興のために立ち上がった会社

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イームル工業株式会社の入口には水車の展示があります。

 東広島市八本松町の工業地帯にイームル工業株式会社はあります。

 来年で創業70周年を迎えるこの会社は、水力発電で地域の発展に貢献してきました。イームル(EAML)という社名は、Electric(電気)、Agriculture(農業)、Machine(機械)、Life(生活)の頭文字から名づけられました。その名のとおり、電気で農業地域の生活を支えることを目的として創立された会社です。

 創業者の織田史郎はアムステルダム五輪で日本人初の金メダリストとなった、織田幹雄の実兄。戦後まもなく、農村地域に電力を供給することで日本の復興に貢献しようと奮闘しました。

受け継がれる創業者の精神

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60年以上稼動している志和掘発電所

 織田は、地元の自治体や農協が小水力発電(主に1000kW以下の水力発電)のオーナーになることを提案しました。そして、小水力発電で発電したすべての電力を電力会社に売り、使用する電力だけ購入するという事業を行いました。

 この方法をとることで、地域のために電力を有効利用することができます。「電力供給で日本を豊かに」という創業者の精神は、現在も大切に引き継がれています。

 イームル工業は自治体や農協の依頼を受けて日本各地に製品の納入を行っており、東広島市にも現在、志和掘、東広島浄化センターの2か所に発電所があります。志和堀発電所は設置から60年以上経ちますが、定期点検と毎日の水路の清掃によって現在も稼働を続けています。また福富には、ダムから常時放流される水を有効利用した、小規模な発電を行う発電所を建設中です。

トータルサービスの力

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工場には企業理念とスローガンが掲示されています。

 日本各地に製品を納めるイームル工業。その特色は設計・製作・据付・メンテナンスまでの一貫したサービスであり、お客様の要望に迅速な対応ができるという強みがあります。

 また、トータルサービスで得た経験は、水力発電の要である水車の設計・製作にも役立てられています。水車は設置場所によって一台一台異なります。イームル工業は依頼された立地条件で最も効率的に発電するよう個別に設計しています。さらに、水車効率を向上させる研究も欠かせません。

 このように、水車技術の向上や生産コストの削減にも日々取り組んでいます。現在、イームル工業は西日本唯一の小水力発電プラントメーカーであり、その技術で地域の発展に貢献しています。

まとめ

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東広島浄化センターの発電所は入口の右手にあります。

 

取材後記

人々の生活のために電力を供給する会社のあり方は、まさに「縁の下の力持ち」です。水力発電は一般向けの製品ではありませんが、私達の生活を支えている人たちがいることを広く知ってほしいと思いました。また、私自身も縁の下で社会を支えるような人でありたいと思いました。 (長尾沙也加)

企業/団体情報

企業/団体名 イームル工業株式会社
代表者 代表取締役社長 山田 哲夫
所在地 広島県東広島市八本松町原10852-1
公式サイトURL http://www.eaml.co.jp
求人サイトURL http://www.eaml.co.jp/recruit/index.html

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