運命のお仕事<1>
~大好きなアネモネのデザイナーに~

取材してきました!
皆さん、アネモネはお好きですか?アネモネの店舗には、素敵なデザインのアクセサリーがたくさんありますよね。
今回は、そのアネモネで販売されているアクセサリーのデザインを担当されている、持田あつきさんにお話を伺いました。デザインの専門学校を卒業してこのお仕事に就かれた持田さん。
自分の好きなことを仕事にするって、どんな感じなのでしょうか?やりがいや大変なこと、目指す姿まで、色々とお話をお聞きしました。
私が取材しました!

安田女子大学大学
3回生
井木 春花

安田女子大学大学
3回生
竹本 侑実
100のうち20のデザイン ~お客様のことを考えて~

こだわりのアクセサリーたちは、この手から生まれていました。
株式会社サンポークリエイトは、アネモネやシエナをはじめとしたアクセサリーやジュエリーブランドを展開している会社です。広島パルコの中に店舗があるので、特に女性の皆さんであれば知っている方も多いのではないでしょうか。
持田さんはサンポークリエイトの中でもアネモネというブランドの商品デザインはもちろん、雑誌掲載の商品選びや発注業務、入荷してきたものを検品するお仕事などをされています。
制作部ということでデザインや商品を作るお仕事だけをされていると思っていましたが、実に様々なお仕事をされています。
「お仕事が100あったらとしたらデザインはその中の30から20くらい」と持田さんはおっしゃいました。思っていたよりも少ないですよね。
そのお仕事の中で、持田さんが気を付けていらっしゃることがあります。それは「ミスを増やさない。不安な部分はなるべく取り除く」ことです。
以前持田さんがデザインした商品に少し尖っている部分があり、着け心地に不安を感じていたことがありました。そのデザインがサンプル品として形になり、他の方に着けていただいた時に、やはり着け心地が悪いと感じられたそうです。
自分が気になっている部分は、やはりお客様の中にも気になる方がいらっしゃるということ。「そういった部分を減らせたら、また一つ良い商品ができる」と持田さんはおっしゃいました。実際に商品を身に着けるお客様のことを考えるって大事ですよね。
アネモネの商品の着け心地が良い理由は、持田さんのようなデザイナーさんたちが、デザインだけでなく着け心地まで考えてくださっているからなのですね。
お客様優先のお仕事、使われて実感するやりがい

忙しかった時のことを思い出されているようで、少し視線が遠い…?
こんな風にお客様のことを考えて、デザインにこだわりを持っている持田さん。
お仕事で大変なことをお聞きすると、「大変なことも、勝手におもしろがっちゃうタイプなんです」と、意外なお答えをいただきました。持田さんの前向きな性格が表れているように感じますね。
そんな持田さんですが、それでも大変だと思うことはあるようです。
実は、以前本に付ける付録の商品に不備があり、何万個という商品の修理と検品をすることになった時があったそうです。一つひとつを手作業で、なおかつ二日がかりで検品された時は、さすがに大変だったと語ってくださいました。
また、商品会議という、サンプルを商品化するかどうか決める会議の時期と雑誌掲載用の商品を選ぶ時期、その他にも様々なお仕事が重なってしまった時に大変さを感じたそうです。そういう時は「お客様のことを考えて、優先的にする仕事の順番を決めてひたすらやり遂げていく」という方法で切り抜けたそうです。
反対にやりがいをお聞きすると、素敵な笑顔で「街でお客様が自分の作ったものを着けてくださっているのを見かけた時」と教えてくださいました。
持田さんたちデザイナーの方々は、自分が制作した商品が売れているのかどうかは数字でしか見ることができないそうです。しかし、実際に街で着けてくださっている方を見かけると、その商品を「作り終わった」という実感が湧くそうです。それを見るまでは不安に思われることもあるそうです。
「これって本当に大丈夫なのかなって思う部分もあるので、使われている場面を見て、よかったんだって実感します」と持田さんはおっしゃいました。
意外と自分の作った商品が実際に使われているのか気になさっているのですね。店舗の販売員さんに感想を伝えたら持田さんたちデザイナーさんにもその声が伝わるそうです。そういったお客様の生の声もやりがいにつながっているそうですよ。
他のお仕事が気分転換、目標は先輩!

先輩みたいになりたい!その思いが伝わってきます。
デザイナーとして入社された持田さんですが、デザインだけをしているわけではありませんでした。他の様々なお仕事もされていて、嫌になることはないのでしょうか。
持田さんは「ほどよくデザインをさせてもらっているので、逆に苦しくならない」とおっしゃいました。一日の中でもデザインをするお時間はあるそうです。しかし、デザインが上手く進まない時があり、そんな時に他のお仕事をされるそうです。そうするといい気分転換になり、また楽な気持ちでデザインのお仕事を再開できるそうです。
お仕事すべてが嫌だと思ったことはないと持田さん。それぞれのお仕事が、別のお仕事の息抜きのようになっているからこそ続けられるそうです。
「すべてが助けられてます。毎年やることが違うので飽きることもないですね」とおっしゃいました。新しい企画をいただいた時、色々な部署の方々と一つのものを作り上げていこうとなった時に、特にワクワクされるそうです。
色々な方と一つのものを作り上げることが好きな持田さん。その理由をお聞きすると、自分に足りない部分があることを発見できるからだそうです。
では、持田さんが足りないと思っているのはいったいどんなことなのでしょうか。
「考えが固い?固定概念?自分の中ではこれはこうだ!って思わないようにはしているつもりなんですけど…」とおっしゃいました。考えがはっきりしていらっしゃるからなのか、どうしても「こうだ!」と思ってしまう部分があるそうです。だから柔軟性がほしいともおっしゃっていました。
制作部の先輩の中には考えが柔軟な方がいらっしゃるそうで、その方の下にいたら考え方が柔らかくなると考えておられました。身近な人から考え方を学ぶという方法ですね。
「目標はその先輩です。先輩みたいになりたいし、隣に立てるデザインができる人になりたいと思います」と真剣な表情でおっしゃいました。目指す理想像があると、お仕事により張り合いがでてきますよね。
(2に続く)
企業/団体情報
企業/団体名 | 株式会社サンポークリエイト |
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代表者 | 新原 純平 |
所在地 | 広島県広島市中区立町1-24 有信ビル5階 |
公式サイトURL | https://www.sanpocreate.com/ |
求人サイトURL | https://sanpocreate-recruit.net/jobfind-pc/ |