石川 幸樹さん

株式会社オガワ

意外と知らない?実は身近な看板製作のお仕事<1>

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取材してきました!

 皆さんは、普段街中でよく目にする看板や案内表示がどこでどうやって作られているか知っていますか?
 国内シェア第2位の看板(サイン)メーカーの会社が、実は広島にありました!今回は、看板製作のお仕事を担当されている石川 幸樹(いしかわ こうき)さんに、仕事のやりがいから苦労まで、色んなお話をお伺いしてきました。

私が取材しました!

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安田女子大学大学

3回生


井木 春花

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安田女子大学大学

3回生


住本 遥

熟練の技を若手に継承するために

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こういった看板のことを「サイン」と言っています。どこかで見たことありそうですよね。

 皆さん、街中で看板を見かけたことはありますか?案内表示を見かけたことはありますか?当然、あると思います。赤色が印象的な有名某コンビニエンスストアの看板や某有名メーカーの看板など…。
 実はそれらを作っているのは株式会社オガワという広島の会社です。

 株式会社オガワでは看板のことを「サイン」と呼んでいます。そのサインを作る過程の中にシート課という部署があります。シート課では、主に看板の文字の形に合わせて色のついたシートを貼ったり、第一会議室やトイレ案内のような表示のシートをカッターナイフで切り取って貼り付けるなどの作業をされています。

 普段私たちがよく目にする色の付いた文字の看板は、実は一つひとつが手作業で作られていました。その中でも、石川さんが担当されているお仕事は少し特殊な案内板を作る作業です。案内板とは、デパートのエレベーター横に設置されている各階のフロアガイドのことです。大きなショッピングモール等でもよく目にするものですね。

 石川さんは、正社員としてこの案内板を作るお仕事をお一人でこなしていらっしゃいます。
 他に、定年退職後に今はパート社員としてこのお仕事に携わっている方がおられます。技術職ですから、長く働き続けている人の方が熟練しているため、会社としても定年後も残ってもらえた方がありがたいのだそうです。

 また、石川さんはその方にこの一年間かけて育ててもらったそうです。「今は一人で作業できるようになっています」ともおっしゃっていました。もちろん、ピンチの時はその方に手伝っていただいています。

 私としては、思わぬところで技術職の働き方の特徴を知ることができました。
 確かに、技術を持っていて長年働いている方が定年後も会社にいてくださると安心できますね。後輩の教育もしっかりでき、次の世代へ技術をスムーズに引き継ぐことができるメリットがあります。
 そうしたしっかりとした教育体制の中、お一人で作業できるようになったのが石川さんなのですね。

綺麗に誤差なく、人の役に立つものを

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誤差についてのお話をされる石川さん。真剣な表情からお仕事への気持ちが伝わってきますね。

 このお仕事の楽しさややりがいはどこにあるのでしょうか。

 石川さんは、社会に貢献している仕事なのだと思ったときに、楽しさややりがいを感じられるそうです。

 石川さんたち製造業の方は、看板を作って納品した後は、実際に設置されたところまでは見ることができません。そのため、看板が設置されたときのお客様の笑顔を見ることもできません。
 ですが、街に出るとたくさんの看板があります。たとえば、この先100m先にお店がありますという案内看板がなければ、私たちはそのお店を見つけることはできません。街に出て、そういった看板を見ると「すごい貢献しとる、人の役に立つ物を作ってるんだな」と思うそうです。また、製品が完成したときや予定通りに作業が進んだときにも楽しさを感じられる、ともおっしゃいました。

 石川さんは、お客様の要望通りの大きさで作るときには、誤差0.2mmまでしか許容範囲にしていません。案内板用に切ったプレートにものさしを当てて、ルーペで誤差がほぼ0になるようにするというとても細かな作業をされていました。

 同時に、見た目にもこだわっていらっしゃいました。看板は色んな人が見るものなので、見た目が大切なものです。たとえば、遠くから見ると綺麗でも、近づいて見ると切り口がガタガタだった…となると、何だかがっかりしますよね。きっと見た目が綺麗な看板の方がいいと思うはずです。

 また、石川さんは、いつもその日一日の各作業時間の予定を立て、お仕事を時間通りに終えることも重要視されていました。予定通りにお仕事が終わらなければ、自身の帰宅時間が遅くなるだけでなく、お客様へも迷惑をかけることになってしまいます。
 だからこそ「誤差もなく、傷もなく綺麗に仕上がって時間内に仕事が終わった時が嬉しいです」と語ってくださいました。

 石川さんのように、一つひとつの看板を丁寧に作っている方がいるおかげで、私たちは綺麗な案内板を目にすることができるのですね。
 皆さんも普段、目にする案内板をよく見てみませんか?もしかしたら石川さんが作られたものがあるかもしれませんよ。

しんどい仕事?やりがいがあるから苦ではない!?

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仕事は苦ではないと語ってくださった石川さん。ちょうどその時の写真です。

 お仕事の楽しさについて語ってくださった石川さんですが、時には大変なこともあるようです。
 
 技術職は一朝一夕にできるお仕事はなく、作業一つをとっても多くの経験が必要になるそうです。また、向き不向きもあるようで、石川さんより後に入社していても、石川さんが苦戦した作業を簡単にこなしてしまう方もいらっしゃいます。
 石川さん自身は、一生懸命やっているつもりなのになかなか進歩せず、周りに気を遣わせることが続いたときが一番悔しかったそうです。周りの方に「やってあげようか?」と言われたときは、自分自身情けなくて「役に立ってないんじゃないか」とさえ思われたそうです。

 入社してから「こんなはずじゃなかったっていうのに気づいて、それを乗り越えるのに苦労しました」と語ってくださった石川さん。
 「こんなはずじゃなかった」とは一体どういうことなのかとお聞きすると、社会人になれば皆一度は思うことがあるだろうな…ということばかりでした。たとえば、作業が上手くできなかった、色んな人に迷惑をかけてしまった、体がしんどい…などです。

 けれど、石川さんはそれらが苦ではないとおっしゃいました。どうしてでしょうか。
「苦ではないのは、やりがいが大きいからです」と答えてくださいました。やりがいがあれば楽しいですよね。そして、楽しくなければお仕事は続かないと石川さんは教えてくださいました。

 きっと社会人になって仕事をすれば、どこで働くとしても辛いことはあるでしょう。しかし、その中でもやりがいや楽しさを見つけていくことが大切なのかもしれませんね。

(2に続く)

企業/団体情報

企業/団体名 株式会社オガワ
代表者 小川 佳輝
所在地 広島県広島市安佐北区安佐町久地2854
公式サイトURL http://www.sign21.co.jp/index.php
求人サイトURL http://www.sign21.co.jp/recruit/

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