宗岡 未来さん

株式会社ぺぺカルチャーエンターテイメント 広島CAVE BE

ここが好き!その気持ちで選んだ道。<1>
~つらい仕事も後輩の成長のために~

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取材してきました!

 今回取材させていただいた宗岡 未来さん(通称:しまさん)は、ライブハウスでブッキングというお仕事をされていらっしゃいます。同時にRAIL(E)RUSHというバンドでボーカルをされているバンドマンでもいらっしゃいます。とても気さくで頼りになるお姉さんです。

私が取材しました!

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安田女子大学大学

3回生


井木 春花

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安田女子大学大学

3回生


奥村 倫代

後輩の面倒をみてあげたい、その思いで病む仕事に奮闘

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普段、ブッキングに使われているパソコンは緑色のパソコンです。二台使いとはかっこいいですね。

 化粧品事業、ライブハウス事業、web事業、レーベル事業など様々な事業を手がける株式会社ペペカルチャーエンターテイメント。今回は、ライブハウス事業のHIROSHIMA CAVE-BEで働く宗岡 未来さんにお話を伺ってきました。

 ライブハウスのお仕事には、出演バンドのブッキング、音響や照明、ドリンクの提供、チケットもぎり等があります。

 宗岡さんはその中でも、ブッキングというお仕事を担当されています。ブッキングとは、ライブハウスを経営していくうえでは欠かせない、ライブをしてくださるバンドを探すお仕事です。SNSなどを活用して、色んなバンドにライブをしてもらえるようお誘いされています。

 宗岡さんは、ご自身もバンドマンとして広島CAVE-BEによく出入りされていました。ここで働くことになったのは、宗岡さん自身がCAVE-BEのことが好きすぎて、働きたいと店長さんにお話ししたことがきっかけでした。その時は、ちょうど前のブッキング担当の方が辞められた時でした。

 宗岡さんの申し出に対して店長さんは「仕事には入れるけど…。相当きつい仕事だから心が病むよ」と言われました。ブッキングのお仕事は、簡単に決まる時もあれば、なかなか決まらない時もあるそうです。バンドマンとしてブッキングの方々のお誘いを断る苦しさも、ブッキングの方の断られる苦しさも、どちらも理解できる宗岡さんだからこそ、一度は「ちょっと考えます」と答えを保留しました。しかし、広島CAVE -BEが好きという気持ちが勝っていた宗岡さん。どうしても捨てきれない「ここが好き」という気持ちに加えて、もう一つの強い思いがありました。

 それは、「後輩のバンドマンに対して何かしてあげられることはないかな」という思いでした。もちろん、一人のバンドマンとして自分がライブをしている様子を後輩に見せることも一つの手段でしょう。ですが、それだけでは後輩の方々と直接お話ししたり、面倒を見たりする時間はあまりありません。ライブが終わった後輩の方々に「お疲れーって言って、ちょっと最近どうなん?みたいに話すっていうことは今まではできていなかったなーって」とご自身を振り返りながら話す宗岡さん。ここまで後輩のことを思ってお仕事していらっしゃる方はなかなかいないのではないでしょうか。

心折れてもこなすのは、2つのことばがあるから

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なんだか散らかってる?それも心折れながらも一生懸命お仕事されている証ですよ!

 宗岡さんに担当されているブッキングのお仕事のなかで、辛い!心が折れた!と思ったことはありませんか?とお聞きすると、宗岡さんは苦笑いされながら「入ってまだ数か月しか経ってないですけれど、何回も心は折れてますね」と答えてくださいました。

 ブッキングというお仕事は、バンドマンたちからむやみに誘ってきているのでは?と思われて警戒されることがあるそうです。また出演をお願いしても、バンド側は自分たちを気に入ってくれるお客さんの前でライブをしたいが、気に入ってくれそうなお客さんが少ないという理由で断られるという辛い状況になることもあるようです。しかし、宗岡さんは、バンドマンたちに対していつもこう思っています。もっとライブの回数をこなさなければ上手くなれないし、度胸もつかない。ステージに立つ楽しさも分からない。だからこそもっとライブをしてほしい。そんな思いがあってこそ、今日も辛く苦しいブッキングのお仕事をこなされています。

 心の折れるようなお仕事の中にも、楽しいことややりがいがありました。バンドの方々をお誘いして、実際にライブが開催できた当日に、「呼んでくれたしまさん、ありがとうございます」とすべてのバンドが言ってくれる。そんな時に「やってよかったって思う」とおっしゃいました。その時の笑顔は本当に嬉しそうで、取材した私たちまで嬉しい気持ちになりました。

 まだやり切った!というところまで気持ちも仕事もたどり着いていないという宗岡さんは、「心が折れたとしても、まだいける!まだいける」とご自身を奮い立たせながら、ライブをしてくれるバンドを探しています。出演してくださるバンドの方からいただく「ありがとう」と自分自身に向けた「まだいける!」。この二つのことばが、今の宗岡さんの原動力のようです。こうして色々と考えてくださっているからこそ、お誘いされたバンドマンたちから自然とありがとうの言葉が出てくるのかもしれませんね。

考えは自分の中で消化を、後輩たちには導きを

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後輩バンドマンを導く宗岡さんの後ろ姿。とってもかっこいいですね。

 今と昔で変化されたことは何ですか?という私たちの質問に対して、宗岡さんは「昔は何でも聞いていたけど、今は聞き流せるようになってる」と答えてくださいました。

 18歳の頃であれば、「ライブを選んだ方がいい。無駄にライブをしても意味がない」といったことを人から言われれば、素直に受け入れていらっしゃいました。対バンの相手やタイムテーブルがいいライブ、自分たちの音楽を受け入れてくれるお客さんでないとライブをしたくないとも当時はおっしゃっていたそうです。でも今は、そのアドバイスが自分にとって大事かどうか?を考えて消化できているそうです。

 昔、とあるバンドの中で問題が起こった時、そのバンドについて店長さんの見方と宗岡さんの見方が違うことがありました。店長さんは、その子たちの考え方がまとまっていないから、誰かが間に入ってまとめた方がいいとおっしゃったのに対して、宗岡さんは、バンドメンバー自身で考えさせた方がいい、放っておいた方がいいという考えでした。普段から仲の良いお二人ですが、その時ばかりは意見は合わず、宗岡さんが店長さんの言葉を聞き流してメンバーにお話を聞いたそうです。

 宗岡さんは、本人たちで決めるのが一番大事だけれど、どうやって決めたらいいのか分からない後輩たちに選択の提示をしてあげることも必要だと考えていました。「色んな選択肢があるから、どれか選んでみたら?っていう導きをしてあげてもいいのかなって思います」とお話しされました。確かに、自分たちだけでは考えがまとまらないときに、誰か第三者の意見を聞くと不思議と考えがまとまることもありますよね。そんな風に、バンドマンに寄り添う役割を宗岡さんは率先されています。

(2に続く)

企業/団体情報

企業/団体名 株式会社ぺぺカルチャーエンターテイメント 広島CAVE BE
代表者 栃本 悌二
所在地 広島県広島市西区三篠町1-9-17
公式サイトURL http://www.cave-be.net/hiroshima/top.html

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