石飛 聡司さん

株式会社mint

sokoiko!
~仲間とともに、広島の魅力を発信したい~

mint01

取材してきました!

 広島の魅力を外国から来た観光客に伝えようという新しい取り組み「sokoiko!」。この活動を行っているのは、広島市にある「株式会社mint」という会社でした。この活動は、一体どんな人がどんな思いで行っているものなのだろうか。お話を聞いてきました。

私が取材しました!

img_reporter_160908_08

安田女子大学大学

3回生


沖 美魅

img_reporter_160908_02

安田女子大学大学

3回生


竹本 侑実

Sokoiko!ができるまで

mint02

石飛 聡司さん。案内したら素敵な広島市内のスポットを、普段から、自分の目で耳で、知人や友達からの情報で、色々なところにアンテナを張って集めているのだそうです。

 株式会社mintは、広島市にある広告デザイン会社です。主な事業は、二つ。一つは、ホームページやチラシなどの広告媒体を作る、三年前の創業時から行っている仕事。そして、もう一つの事業が、今年(取材時:2016年)から始まった、外国人観光客向けのサービス、「sokoiko!」です。

 このサービスを主に担当しているのが、mintの代表取締役の石飛 聡司(いしとび さとし)さんです。

 石飛さんは、この会社を始める前は、インテリアショップのマネージャーという形で全国を転々としていました。しかしある時、地元である広島に帰るという決断をします。広島に帰ってきてからは、経理処理や営業方法のサポートなどを行う事業を個人事業主という形で始めた石飛さん。その仕事をする中で出会ったのが、現在の副社長である中西順也さんでした。

 お互い、地元である広島を離れたことがある経験を持つ二人。仕事で話をするうちに、外から広島を見たことがある者同士、その経験を活かして一緒に仕事をすれば、何か広島に地域貢献できるような面白いことができるのではないかという話になりました。

 そうして生まれたのが、株式会社mintです。石飛さんが営業や経理を、中西さんがホームページなどを作るという形で会社は始まりました。現在、その会社発足から三年目。もともと地域貢献をしたいという形で始まったmintにとって、sokoiko!は、やりたいことがやっと形になったものだったのです。

 平和公園や縮景園などの有名なスポットだけではなく、地元の人しか知らないような、広島ならではの場所を電動自転車で回っていく、sokoiko!という活動。石飛さんは、ガイドとして広島市内の案内を行います。テスト運用も無事に成功し、今年の9月末からは本格的にスタートさせていくのだそうです。

 有名な観光スポットがいくつもある広島。しかし、私たちが日常の中で見る景色や風景も広島の魅力の一つです。それを紹介してくれるこの活動を、一人の広島県民として、応援したいと感じました。

紆余曲折を経て

mint03

コンテストでもらったという証書。その横にあるのは、お子さんが描いた石飛さんの似顔絵だとか。

 地域貢献の仕事がしたいという思いから始まったmintでしたが、起業した最初の一年は自分たちに何ができるか分からず、その思いを形にできずにいました。

 sokoiko!の案は、ある日ふっと出てきたものだといいます。深夜のファミリーレストランで、中西さんとこれから会社で何をしていくか話しているときのことでした。最近外国人観光客が多いよねという話からはじまり、でも滞在日数は少ないらしい、どこに行くんだろうね、平和公園と宮島くらいかな、“もったいないね”という話になったのだそうです。そこから、そういえば外国人観光客があぜ道や川の景色が印象的だと言っていたという話を聞いたことがある…など話はどんどん膨らんでいき、現在の企画につながっていきました。

 そうしてでき上がったsokoiko!ですが、様々な課題もあったといいます。その中でも特に大変だったのは、初めてのツアーの時でした。

 今年の2月、地域貢献ビジネスのコンテストで大賞を受賞したsokoiko!。周囲の期待値も、かなり高まっていました。そんな中で迎えた初めてのツアーの前日。予約は、ゼロでした。

 さすがに焦ったという石飛さん。ツアー前日に、ゲストハウス、ホテル、外国人バーなど外国人さんが多くいそうな場所を駆け回り、片言英語とネットの翻訳で「明日ツアーがあるから来てよ!」と声をかけ、知り合いの外国人にも電話をし、会社の他のメンバーにも来てくれそうな人を直接探しに行ってもらい、とにかくあらゆる手段を使って人を集めました。

 初回のツアーは、そうして何とか人を集めることができ、無事に成功させることができましたが、石飛さんは、あの経験はもうしたくないと笑っていました。初回こそかなり大変な思いをしましたが、今は家族やプライベートで参加したいという予約が何件か入っており、なかなか好調なのだとか。

 何かを生み出す喜びと苦労。それは、新しく何かを始めた人だからこそ味わえる、得難いものなのだろうなと思いました。

仲間がいれば何でもできる

mint04

取材の日はいらっしゃいませんでしたが、普段は皆さんここで仕事をされているのだとか。

 現在はひとつの会社の社長である石飛さんですが、学生時代はバンドをしていたのだそうです。

 石飛さんがしていたのは、誰かが作った曲を演奏するコピーバンドではなく、自分たちで曲を作るところから活動するバンドでした。その活動の中で、多くのことを学んだのだといいます。

 その経験の中でも現在につながっているのは、自分で仲間をつくっていく経験、なのだそうです。自分が曲を作っても、一人でライブすることはできない。でも、歌が上手い人がいて、ベースやギター、ドラムを演奏できる人がいて、一人ひとりができることを協力してやればライブをすることができる。そして、ライブができれば、そこで出会った他のバンドの人と友達になって、イベントをすることができる…。そういった、自分一人ではできないことを他の人と協力すれば形にすることができ、仲間が増えれば新しいことにも挑戦できる、というような感覚を学生時代に学んだのだそうです。

 会社も同じだという石飛さん。自分にはプロデュースはできるけれど、ホームページは作れない。でも、中西さんは作ることができる。自分は英語はしゃべれないけれど、スタッフにはしゃべれる人がいる。自分の会社には自転車はないけれど、外部には自転車の貸し出しをしている人がいる…。石飛さんは「仲間が集まることで、自分にはできないことができるようになる。それって、ドラえもんがいるような感覚。1人ではできない可能性に挑戦できるから、会社って面白いんです。」と話していました。

 そんな仲間たちと共に、今後はsokoiko!を全国区にしていきたいという石飛さん。まずは北広島や三次、庄原などから始め、中国地方や四国にも活動を広げていきたいのだといいます。

 一人ではできないことも、仲間がいればできてしまう。普段周りに友達や仲間がいることを当たり前のように感じていたけれど、もしかしたらすごいことなのかもしれないと石飛さんのお話を聞いて感じました。

取材後記

 仲間と協力して新しいことに挑戦している石飛さん。しかし、もともと友達をつくるのは苦手だったそうです。
 その苦手を乗り越えられたのは、やりたいことがあったから。目的が背中を押してくれれば、苦手なこともできてしまうのだと石飛さんは言います。
 それに、純粋に頑張っている人には自然と協力してくれる人が現れる。だから、少しでも前に出て、自分のやりたいことに挑戦してみるのが大切なのだと、石飛さんは教えてくれました。

企業/団体情報

企業/団体名 株式会社mint
代表者 石飛 聡司
所在地 広島県広島市東区矢賀6-3-25-102
公式サイトURL https://www.facebook.com/%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E4%BC%9A%E7%A4%BE-mint-601031996671831/?fref=nf

関連記事