片山 周作さん

株式会社松田製袋

大変なこともあるさ。でも楽しいことだってあるさ。働くってそういうこと。

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取材してきました!

 仕事の中には、楽しいこともあれば、ぐっと我慢しなければいけない時もある。でも、やっぱり働くのって素晴らしい。そういう風に思わせてくれたのは、松田製袋で働く片山 周作(かたやま しゅうさく)さん。嬉しかったこと、大変だったこと、先輩が話す謎の暗号のこと…色々なお話を聞かせてくださいました!

私が取材しました!

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安田女子大学

3回生


沖 美魅

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安田女子大学

3回生


奥村 倫代

会社に染まってきてますよね…。

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ちなみに、封筒などの値段は、「一枚の用紙から何枚取れて、印刷が何色で、製袋工賃が…」と計算で出しているそうです。電卓は友達。

 広島市にある、封筒や手さげ袋、紙袋などを製造する会社、「松田製袋」。片山 周作さんは、そこの営業部に所属しています。商品に対するお客さんの要望を工場に伝えたり、東京や大阪といった遠方にいるお客さんに挨拶に行ったりなどのお仕事をされているのだそうです。

 片山さんが入社したのは6年前。最初は事務所の方でお仕事をされていました。営業にもっと力を入れよう、と二年前に会社に営業部ができ、それから今の部署で働いているのだそうです。

 そんな片山さんが松田製袋と出会ったのは、ハローワークの求人からでした。小さいころからモノ作りが好きで、「袋を作る仕事」というものに興味がわきました。

 入社してからは、紙にもこんなに種類があるのか、封筒はこういう風にできているのか、とすべてが新しいことだらけだったといいます。

 そんな、入社したころは知らないことだらけだったという片山さんですが、特に衝撃を受けたのが、会社の先輩たちが話す「ナナパッパノイチマルキュウイチ」などの謎の言葉でした。

 「いったい何を話しているんだ!?」と驚いた片山さんが先輩に尋ねたところ、これは袋を作るときに使う用紙のサイズなのだそうです。「ナナパッパのイチマルキュウイチ」は、788mm×1091mm、「四六判」というサイズの用紙のことでした。その他にも、A判、B判、ハトロン判などのサイズがあり、四六判の用紙からは封筒が何枚取れて……など、色々あるのだそうです。

 入社して六年、気が付いたら自分も謎の言葉を暗記していた片山さん。段々会社に染められてきていると感じると同時に、この会社に入ってよかったとも思うのだといいます。片山さんは「この会社は自分のやりたいことをやらせてくれるんです。最初は知らないことばっかりでも、多くのことに挑戦させてもらえて、それがやりがいでもありますね」と話していました。

 会社に入って、その会社ならではの空気に触れて、新しいことも学んでいく。働くことの楽しさの一つなのかもしれませんね。

だって会社の顔だもん。

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片山さん、普段はこのようにお仕事をされているのだそうです。真剣な表情……。

 松田製袋で営業のお仕事をされている片山さんですが、お仕事をされている上で大変なことはないのでしょうか。

 片山さんは、時間がかかる作業をしなくてはいけないのに納期が短い時などが大変だといいます。封筒を作るとき、機械ではできない部分は内職さんが手作業で糊付けをしたりしています。そういう手間のかかる作業をしないといけないけれども納期が短く、でもお客さんにはきちんと仕上げて渡さなければいけない…という時がかなり大変なのだそうです。本当に時間がギリギリの時は、内職さんだけでなく会社のみんなで手分けして作業をすることもあるのだとか。

 また、お客さんからの注文が入った時、いつも封筒を作っている紙がなく、少し値段は高くなってしまうけれど他の紙で代用、となった時、他の紙でもいいけど値段は一緒にしてよ、と言われたこともあるのだそうです。

 そんな風に色々と大変なことがある中で、片山さんは、それでもできるだけお客さんの要望に応えるようにしているのだといいます。多少無理をしてでも、できることなら引き受けるようにしている…。その理由は、お客さんのためでもあり、会社のためでもありました。

 お客さんの要望に応えること、それは会社の信頼にもつながります。要望に応えられなかったり、ミスや失敗が多かったりすれば、お客さんは次に依頼してくれなくなってしまうかもしれない。逆に、一つ一つの要望に丁寧に対応していけば、お客さんからの信頼につながり、会社のためになる。

 会社の顔である「営業部」の人間として、そういったことを意識して仕事をしているのだと、片山さんは語ってくださいました。

 いま、学生の私たちは、つらいことや大変なことに対して、「つらい!」とはっきりと言うことができます。しかし、社会に出て会社に入れば、自分がその会社の顔として働かなければならない。社会では、それを意識して、時には忍耐力を発揮しながら働くことが大切なんだなと感じました。

やっぱり知識は武器になる。

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鶴の匂い袋と片山さん。会社に行くと、入口のすぐ手前に、このように商品が飾ってありました!

 片山さんのお仕事をする上での喜びは、会社の商品がお店に置いてあるのを見た時にあるといいます。自分が商品の制作に関われたものは、特に感慨深いのだそうです。

 平和公園に寄せられたおりづるの再生紙で作った商品、「鶴の匂い袋」も片山さんが開発にかかわったものです。この商品ができるまでに、何もない白紙のところから、デザイナーさんとの打ち合わせ、社内での会議、他の業者の方にも協力してもらうなど、さまざまなことがありました。たまたま参加した企業のイベントにいらした「香り」を扱う業者さんに、その場で協力を頼みに行ったこともあるのだそうです。そんな鶴の匂い袋は、広島市にある「おりづるタワー」にも置いてあり、片山さんも見に行ったといいます。

 また、最近片山さんは、仕事の中に新しい楽しみを見つけました。それは、イラストレーターというソフトを使うこと。
 以前は、お客さんからもらったデザインを印刷会社の方に送り、訂正や調整もしてもらっていました。しかし、それでは時間もお金もかかってしまう…。そこで、数年前から会社にイラストレーターを導入し、自分たちで調整をするようになったのです。

 そんなに難しいデザインではなく、ちょっとしたものだが、自分でイラストレーターを使って修正をするという作業がなんだか面白かったという片山さん。今後イラストレーターの勉強もしたいと考えているそうで、会社の役に立てばいいなと話されていました。

 そんな片山さんの勉強したいことは、イラストレーターのことだけではありませんでした。「もっと勉強して、知識を身に着けて、お客さんにメリットを出してあげられるような営業になりたい」のだといいます。

 どんな仕事に就いたとしても、自分の仕事に関係する知識というのは武器になる。他の会社ではなく、なぜうちの会社に仕事を依頼してくれるのか。その理由になるものを増やしていきたいのだそうです。また、その知識をもとに、新しいこともやっていけたらいいな、と片山さんは語っていました。

 ちょっとしたことかもしれないけれど、仕事の中に楽しみを見つけて、目標も見つける。働くうえで、とても大切なことだと思いました。

取材後記

 今回取材させていただいた片山さんから、学生に伝えたいこと…それは、自分が興味のあることを見つけて、それを一生懸命やってほしいということでした。
 自分の好きなことと、実際やっている仕事というのは多分みんな違う。サッカーをやっていた子どもが、全員サッカー選手になれるわけじゃない。
 それでも、何か自分の中に興味惹かれるものがあれば、その仕事は頑張れる。だから、今のうちに好きなことを見つけてほしい。
 それが、片山さんから学生に向けたメッセージでした。

企業/団体情報

企業/団体名 株式会社松田製袋
代表者 藤川 豊秋
所在地 広島県広島市中区舟入幸町21番2号
公式サイトURL http://matsudaseitai.com/

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