野田 郁雄さん

・ 倉庫管理・入出荷さん

・ 竹田 隼人さん

株式会社ムロオ

言葉の力
~ささえてくれる人たちに~

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取材してきました!

 皆さんは物流業界を知っていますか?物流業界は、私たちが普段、直接関わることが少ないのですが、実は私たちの生活に欠かせない産業です。
 そんな物流業界の中でも、今回は「国内最大のチルド物流ネットワーク」をもち、呉に本社を構える株式会社ムロオ、広島三井食品配送センターで取材してきました。取材させていただいたのは、入社7年目で主任の野田 郁雄 (のだ ふみお)さんと入社1年目の竹田 隼人 (たけだ はやと)さんです。

私が取材しました!

谷口清夏

安田女子大学

3回生


谷口 清夏

どんだけ大変だったとしても、やっぱり嬉しいんよね

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倉庫に保管されている膨大な商品。見渡す限り、食品の入った段ボールで、倉庫の端の壁が見えません。

 入社7年目で主に配車業務(ドライバーの行程や配達状況の確認や管理など)を行っている主任の野田さんと、入社1年目で倉庫管理(入荷検品や仕分け、出荷、在庫管理など)を行っている竹田さんに取材してきました。まず、ムロオに就職した理由について、お聞きしたところ、お二人に「ソフトボール」という共通点がありました。

 野田さんは、大学は県外でしたが、自分が生まれた県という特別な思いもあり、広島に帰って就職したいと考えました。ムロオがスポーツに力を入れている会社と聞いて調べ、社会人チームとしてソフトボールを続けながら、仕事ができることが理由の一つだったそうです。
 就職する際に、業種を絞っていなかったそうで、物流業界に対してどういうものかというイメージはあったが、分からないことが多かったそうです。そこで入社後、物流業界に対するイメージがどういう風に変わっていったかをお聞きしたところ、「ムロオみたいに食品を運んだりする業種がおらんと世の中、食品も買えんていうくらい大事な仕事をしているということをあらためて感じた」とおっしゃっていました。
 物流業界は普段、私たちが直接利用することはありませんが、生活に欠かせない部分を担っており、もっと深く知りたいと思いました。

 竹田さんは呉出身の方で、高校卒業後、他県の大学へ入学し、卒業後は、プロ野球選手を目指して独立リーグで野球をされていたそうです。しかし、怪我や26歳というプロに入るにはなかなか厳しい年齢ということもあり、一般企業への就職を目指されました。いざ就職するとなってから、野球で燃え尽きた感じがあり、やりたいこともなかったそうです。
 その頃、電話をかけてきたのが、幼い頃にお世話になった人でムロオの本社の方でした。その方に、会社に誘っていただき、またソフトボールをすることができるということで、本社に話を聞きに行かれました。その方と様々な支店を見学することで入社したい気持ちが高まり、2017年3月に入社されました。

 現在の職場について、雰囲気をお聞きしたところ、「年齢層が高く、ミスをしたときもフォローしてくれたり、他の人が大変なときは手伝ったりするようにみんな優しい人です」とおっしゃっていました。

 なんと、70歳を超えている方もいらっしゃり、バリバリ働いているそうで、すごく驚きました。

 入社して半年、嬉しかったことをお聞きすると、「毎日1つずつ仕事を覚えていくことや、パートの方々とのコミュニケーションがとれるようになったことが、自分の成長を感じられるので、嬉しい」とお話してくださいました。

 また、取材の中で野田さんに、入社1年目に一人で配送を任されることは大変ではないかとお伺いすると、「入った最初の方ってのは、言ったら何もできん状態で、できることって少ないし、逆にやらしてくれることも少ないんよね。だってやらすことがないけえ。でも、それを一人でできるようになったら、どんだけ大変だったとしても、やっぱり嬉しいんよね。自分にさしてもらえることがあるとか、そういう感覚で思えば。」とおっしゃっていました。

 自分自身の成長や周囲からの信頼を感じられる瞬間が、長く勤められる理由になっていくのかなと感じました。

パートさんが居らんかったら全然回らん

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緊張していると仰っていた竹田さんですが、後半は自然体で話してくださり、笑顔がとても素敵でした。

 仕事をする上で心がけていることをお伺いしたところ、野田さんは「自分が社員だろうと年上の人たちがいるんですね。歳が上の分だけ尊敬の念じゃないけれど、注意する時も相手が傷つかないような言葉遣いをするなど、かなり心がけてはいます。」と、仰っていました。

 入社してすぐでまだ分からないことが多い状態でも、パートの方や年上の方などに対して怒らなければならないときがあったそうです。その中で「言い方で相手の気持ちが変わる」ということが分かり、注意しないといけないところは言わないといけないけれど、どういう風に言えば考えてくれるのか?ということを意識して言葉をかけられているそうです。

 竹田さんも、パートの方に対して指示を出さないといけないそうで、そのため普段の会話を大事にしていらっしゃいます。普段の会話では、他愛もない話から始めるそうです。
 「ちょっとでも距離が縮まれば、自分が指示した時も相手が受け止めやすいと思うんで。僕も逆の立場だったら、そうした方が受け止めやすいと思いますんで、会話を大事にしています。」と、おっしゃっていました。

 大きい倉庫の中で冬は寒く夏は暑く、特に夏の暑い時はピリピリすることもあるそうです。竹田さんはそれを感じていて、長く勤めている人はもっとそれ以上に思っているのではないか考えられています。
 「パートさんは帰ったら、料理とか洗濯とか、子どもの世話とかをせにゃあいけん。それを考えたら、ここにおる以上無駄なストレスを与えんように減らしていけるように、会話を心がけていますね。パートさんが居らんかったら全然回らんようなところなんで。」と、パートさんとの会話を大事にされています。
 
 お二人は、手段は違うけれども「人」を大切にされているということを感じました。周囲とのコミュニケーションを大事にする姿勢は、私たちも見習っていきたいです。

やりたいとか、なりたいじゃなくて

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野田さんは緊張している私たちに、話題を振ってくださる優しい方でした。

 野田さんと竹田さんに仕事に対する想いを語っていただきました。

 野田さんは、「やりたいとか、なりたいじゃなくって、一つの事業所を任されるような感じにはならんといけんなっていう思いはありますね。」とおっしゃっていました。
 具体的な取り組みをすることは難しいともおっしゃっていましたが、無駄を減らして会社の利益を出せるように、今できることをしっかりとされているそうです。

 竹田さんは、今は仕事を覚えて色々なことをしていくので精一杯だそうで、三年後、五年後というのは敢えてイメージはしてないそうです。上にあがっていくことは目標なのですが、現時点では今の作業や仕事をしっかりこなしていく気持ちで一日一日お仕事をこなされていらっしゃいます。

 最後に、これから就職活動をする学生へのメッセージをいただきました。

 野田さんは、「自分が続けられそうな会社を選んだ方がいいんじゃないかな。会社の雰囲気はかなり違い、その雰囲気を含めてそこに勤める人などを見て、その中に入りたいなと思うところに入ると長く勤められるのではないか」ということでした。

 現在、会社を辞める理由として社風や人間関係が多くを占めています。その中で長く勤めていくには、給料や会社の規模だけでなく、その会社は自分に合っているのかも見定めていかなければならないと思いました。

 竹田さんは、「先輩とか友達とかに話を聞きながら、色んな人の意見を聞いた方が、アドバイスとか、メリット・デメリットとかすごい言ってくれると思う。」
 様々な人から話を聞くことで、こういう会社もあるということを知ることにつながり、自分の視野を広げられるのではないか、ということでした。

 就職活動では情報収集が肝心と言われています。
 周りの人に協力をもらって就職活動することで、より多くの情報を得ることができ、また自分の可能性も広がっていくのではないかなと思いました。

取材後記

 野田さんや竹田さんへの取材はとても楽しく、文字起こしをしているときも、取材の様子を思い出し、つい笑ってしまいました。野田さんは、最初からばりばりの広島弁で話してくれて、また笑いを交えながら話してくれました。
 竹田さんは、始め少し緊張されていましたが、後半は冗談も交えながらなど自然体で話してくださいました。
 初めての取材だったのでとても緊張しましたが、最初の取材が野田さんと竹田さんで本当によかったです。

企業/団体情報

企業/団体名 株式会社ムロオ
代表者 山下 俊一郎
所在地 広島県呉市中央1丁目6番9号
公式サイトURL http://muroo.co.jp
求人サイトURL http://www.muroo.co.jp/recruit/index.html